この交接腕、そこからびゅびゅっと精子が出てくるわけではなくて、体の中にある性器から交接腕で精包を受け取って、それを雌の体のどこかしらにこすりつけるためにあるんですね。
つまり人間で言うなら精液まみれの手で手マンをされて受精するという形が近いかもしれません。
そんなわけで今回はどうみてもイカに見えるエリア2のボス怪人の敗北シーンについてです。
この怪人に敗北したときのシーンでは、上記にあるイカの生殖の仕組みが使われています。
人間の体を苗床にするという点でちょっと改変してはいますが。
メスからは卵を産み付けられ、オスからは精包を産み付けられ、とかなちゃんは散々な目に会います。
いい迷惑ですね。
変身した状態で敗北すると、胃袋に卵を産み付けられてしまいます。
他の怪人の精子に邪魔されることなく卵を育てられる”袋”として、胃袋に産卵するように進化したんですね。偉いですねー。
……とはいえ、制作期間が一年を過ぎると判断基準も変わるものでして、オーソドックス(?)に大きな卵を触手の先からポコポコ送り込む形にしても良かったかなぁとも思い始めています。
当時は現実の生殖方法を優先したのですが、今なら大きな卵の方が視覚的に恐怖感が分かりやすくてありかな……ファンタジーでよくある表現はちゃんと見る人の気持ちを考えて作られてるんだな、って考えに至っています。
発売時期にはまた判断基準がくるっと一周回ってるかもしれないので、今のところは卵の産み付け方は変えずに。
また口から卵を産み付ける機会があれば、大きな卵をポコポコやる形にも挑戦してみたいですね。
ところで、異種姦のレパートリーを増やすためにいろんな生き物の生殖を知る上で、『ダーウィンの覗き穴――性的器官はいかに進化したか』という本がとても役立ちました。
上記のイカの話だけでなく、本当に色んな種類の生き物の生殖について書かれています。
卵を守るための毒として(人間にとっては)催淫剤になるような物質を精液に混ぜるとか、
セックスが難しくなりすぎたために、直接雌の体にペニスを突き刺して精子を送り込む虫とか……。
エッチなシーンに使えそうなネタがいっぱいあったので、新しい表現を開拓したい方は、是非読んでみてください。
私も本作で活用できたのはイカの交接腕の根拠としてぐらいでしかないので、今後の作品で上手いこと活用していきたいなと思っています。