販売10000本達成ありがとうございます!

『DLsite様:『かなちゃんは魔法少女~もしも変身シーンを見られたら~』
『FANZA様:かなちゃんは魔法少女~もしも変身シーンを見られたら~』

 DLsite様で『かなちゃんは魔法少女~もしも変身シーンを見られたら~』が販売数10000本を達成しました! ありがとうございます!

 作っている側として、エロ同人ゲームで1万本というのはとても感慨深いというか、価値というか……色んな意味をもってくる数字だと思っています。
まさか最初の販売作品でこんな数字を見ることができるなんて、作っている当初は考えもしませんでした…………!

……。

嘘です。

考えたことはあります。

何の根拠もなく、上手く行ったら1万本行くだろうなってことは考えたことがあります。

 いや誰しもDLsiteで販売することを考えたなら、自分の作品は1万本売れるはず! という理想を一度くらい浮かべたことがあるんじゃないでしょうか。
1万本って区切りの良さとしても、ハードルの高さとしても理想として浮かべるのに丁度良い数字というか……5年程前なら1万本超えればDLsiteユーザーの殆どは知っている名作、というレベルの憧れのボーダーだったんです。
そのラインを理想に浮かべるのは烏滸がましいことだったのかもしれませんが、逆にそれくらい根拠がなくても何らかの形で自信を持ってないと、2年も3年もかけてゲームを作り続けられないのかもしれません。
最後まで狂いきってないと素人が一本目のエロ同人ゲームなんて完成させられないんだよ……冷静に考えて……!

 とはいえ365日24時間1万本売れると思い続けていたかというと全くそんな事はありません。
ゲームを作るにあたって市場調査はしているというか、似た属性のある作品をいくつも遊んでいれば、作っている間にも現実的なラインというものも見えてくるわけです。
作品Aは女の子が酷い目にあう一人称テキストでこのぐらいの販売数……作品Bは性癖でとにかくぶん殴ってきてこれぐらい……作品Cは独特のゲームシステムでこのぐらい……それらの数字を掛け合わせて興味を持ってもらえる最大数としてはこのぐらい……という風に。

 なので現実的なラインとして1千から2千、評判が良くなければ500ぐらい、評判が良ければ3千くらい、タイミングなどの運が上手く噛み合って独特のゲームシステムが評価されたら5千本以上いかないかなー! ……というパターンを考えていました。
発売直前のお気に入り数も1500だったので、ゲームの評価によってその数字に0.5から3ぐらいをかけた数字になるだろうな、とも。

 こうして根拠はないけど1万本! という推進剤で前に進み、最悪500ぐらい…… という謙虚さでしっかり作らないとと土台を固めていくわけです。そうするとどうなるか。だんだん情緒が不安定になってきます

 さて、蓋を開けてみれば初日で1400本、1ヶ月で5500本と現実的な方の予想を飛び越えていくことになりました。
予告段階から追ってくれる方というのは決して多数派ではなくて(だからこそありがたい存在です)、特に最初の作品では販売直前のお気に入りを大きく超えていくケースはDLsiteさんの他の作品を見て考えてはいました。が、それでもここまで伸びることは想定してませんでした。
本当にありがたい話です。

 ここから「とはいえどういう要因で最初からいきなり1万本なんてことになったんだろう」という話をしようとしたのですが、DLsiteさんがここ数年グイグイ成長してる恩恵を受けたとか、DLsiteさんが成長した分競争は苛烈になってるとかどんどん生々しくなっていったのでここでこの話やめよっか!
 最初から数字の話で生々しかった気もしますが、いろいろ数字のことも考えてたことはどこかで話さないとと思っていました。ゲームを『売る』となる以上マーケティングは避けられないのです。

 まとめると『かなちゃんは魔法少女』の制作は「根拠はないけど売れるという自信」、「現実を見るための市場調査」、それから「お前をこっちの性癖に引き摺り堕とすという執念」の三本の柱が支えてたというお話でした。

 次の作品も皆様に楽しんでいただけるように作っていきますので、今後とも宜しくお願いします!


(※次の記事に追記したことの転記)
DLsiteさんの成長の恩恵を受けたという点について一つだけ言っておくべきことを忘れていました。それを言うためにわざわざ下書きの時点で項目だけ残したのに。

『かなちゃんは魔法少女』の成功にはいろんな要因がありつつも、その要因の一つにDLsiteさんというサイトの成長があると思っています。
そしてその成長は、これまでに同人作品を作ったり買ったりしてDLsiteさんを盛り上げてくれた先人達やDLsiteのスタッフさん達の努力の賜物です。
サークルESORA-Tは個人サークルではありますが、私の今立っている場所はそういった先人達の努力なしに一人では辿り着くことができなかったところだと思います。
先人達の偉大な成果に感謝しながら、そしていずれはその一人としてこれから作品を作る人の礎となれるように、今後も作品を作り続けていきます。