【制作振り返り.3】『前身の前身』から辿る『かなちゃんは魔法少女』に至る道+9000本達成!

企画の始まり

 今回は『かなちゃんは魔法少女』のシステムがどのようにして形作られたのか、そのお話をしようと思います。

『DLsite様:『かなちゃんは魔法少女~もしも変身シーンを見られたら~』
『FANZA様:かなちゃんは魔法少女~もしも変身シーンを見られたら~』

前回の振り返り記事でも触れましたが、『かなちゃんは魔法少女』の前に『ちえちゃんは魔法少女』という2017年5月にRPGアツマール様で公開させていただいたゲームがありました。
 ですが、本当はさらにその前、2017年正月にごく限られた知人にのみ公開した、知人のキャラをお借りした身内向けゲームがあったんです。

当時のゲーム画面

 (キャラを借りた以外は全部個人制作なこともあって)システム部分だけ公開する許可をいただいたので、まずはそのゲーム画面を御覧ください。
※知人のキャラクターをお借りしていたので画像・キャラドットはダミーの画像に差し替えています。

クリアするとこんな感じ。

Zキーを押してる間だけ××するシステム

 ……画面を見て、お気づきになったでしょうか?

 そう、『かなちゃんは魔法少女』のシステムの系譜は、『人に見られないように変身する』から始まったのではなくて、『人に見られないようにオナニーする』から始まったんです!

『××××ちゃんの路地裏ドキドキオナニー』(数人にのみ公開)

『ちえちゃんは魔法少女』(健全化)

『かなちゃんは魔法少女』(R18化)

というのが正確な流れだったんです。

 最初は身内向けのミニゲームとして作ったつもりだったのですが、「案外このシステムは……面白いかもしれないぞ……!」 という手応えを一人感じて、「このゲームを健全向けにリメイクする方法はないだろうか」と考え始めました。
そこで、「人に見られてはいけない行為」で「ある程度の時間がかかる」もので「健全」なものとして、「魔法少女の変身」に白羽の矢が立ったのです。
 つまり最初から「変身ヒロイン」のゲームを作りたかったのではなくて、「オナニー」を置き換える対象としてたまたま「変身ヒロイン」が選ばれたんです!
 『かなちゃんは魔法少女』は「変身ヒロインが変身する健全ゲーム」を成人向けゲームにリメイクした作品ではなく、R18ゲームとして作ったシステムを健全ゲームに作り変えて、さらにそれをR18ゲームとした……「R18→健全→R18」という一周回って戻ってきたシステムということになりますね。ものすごく稀有な変遷を得たゲームだと思います。

 ちなみにこのゲームはHシーン4つ(オナバレ、発情オナバレ、大通りオナニー、大通り発情オナニー)、差分合計39枚でした。
このゲームを作る動機の半分はいずれHRPGを作る修行でした。もう一つは私がお借りした娘がいやらしく乱れるゲームが欲しかったから。
もしこのゲームで手応えを感じなかったら私の最初のエロ同人ゲームはもっと別のものになっていたのでしょうね。どんな道にせよ作っていたことは間違いないと思います。多分。

システムの差異

 動画を見ていただくと分かると思うのですが、この時点で

・二つのゲージを管理して一つのゲージを満タンにすることが目標
・時間制限用のゲージが満タンになると広範囲の一般人が気づいてほぼ失敗する
・満タン目標のゲージの段階によって立ち絵が変化
・大通りで二段階の警告が出る
・通常失敗、時間切れで失敗、大通りで失敗でイベント分岐

という部分は実装されていました。
それ以降のゲームとは異なる点として、

・広いマップを移動する
・距離に応じて一般人の姿が消える(オナニーが進むとどんどん見える範囲が狭くなる)

というものがあります。
これは健全フリーゲームにするにあたってサクサク遊べるようにするため、難易度を下げるためという意図で変更・除外しました。

 つまり……次の『〇〇ちゃんは魔法少女』ではこの機能が新ギミックとして復活する余地があるということ……!
1画面に収まるマップでの変身ゲームはこれ以上拡張するのも難しいかな……という感じがあるので、次に変身ヒロインのゲームを作るとしたらマップを広くして街の中を移動している感じを出すのもありかなと思っています。
マップが広くなれば一般人が見えなくなる厄介さにも価値が出てきますし、常に不透明度10%ぐらいの「影が薄い一般人」とかも作れそうですね。でもやっぱり難易度が大きく上がるのでエクストラモード用になるかな……。

…………まぁ、以前も言ったように次の変身ヒロインモノは早くて「次の次のゲーム」になるので、完成するとしても8年後以降の話なのですが…………。
ゲーム制作はとても時間がかかるから、寿命が全然足りないんですよね……。

DLsite様で9000本達成しました!

 『かなちゃんは魔法少女~もしも変身シーンを見られたら~』がDLsite様で9000本を達成しました! 遊んでいただいた皆様ありがとうございます!
……DLsiteさんをよく利用されてる方はご存知かと思いますが、実は先日DLsiteさんの販売ページが英語版サイトと合併されて販売数も合計されたんですよね。なので、9000直前から一気に販売数が増えて達成してしまったのです。

 9000という数字、とてもありがたい……とてもありがたい、のですが!
この数字はどうしても、どうしても、その次を考えてしまいますよね……。
本人も十分な素質を持っているのに、直ぐ隣にとても大きな存在感を放つ子がいるせいで自分に対するお祝いがなくなったりおざなりにされることが多く不憫な9000ちゃんという概念、どうですか?
 全く関係ないのですが「おざなり」と「なおざり」って全く語源の違うけどニュアンスの似ている言葉だということを調べて初めて気づきました。……江戸時代の人が言い間違えに理由をつけて正当化したのではなくて?